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最新技術の活用とSCM本部全員で取り組む人財開発で、サプライチェーンをけん引。SCM本部長のアンドリュー・フェレットが語る期待

2023年11月21日

当社は、1都2府35県を営業領域とし、600種以上の製品を扱っています。これは、世界のコカ·コーラ ボトラー社のなかではアジア最大、世界でも有数の規模です。そのサプライチェーンを率いるのが、2023年6月1日付で執行役員 最高SCM責任者 兼 SCM本部長に就任したアンドリュー・フェレットです。30年の飲料業界の経験から、ビジネスプロセス変革、デジタル活用などによってサプライチェーンマネジメントをけん引するフェレットに、現状の課題やそれを克服する手だて、共に働くメンバーへの思いなどについて聞きました。

執行役員就任にあたり行われた、説明会での1枚

■ 先端技術を取り入れ、サプライチェーンの能力を高める

フェレットのキャリアの大半は出身地の南アフリカで培われました。大学で化学工学を専攻し、工場の設計プロセスの改善や工場の開発に携わったのち、飲料業界に入ります。そこからさまざまな形でサプライチェーンに関わってきました。コカ·コーラ ビバレッジ南アフリカでサプライチェーンエグゼクティブを務めたのち、2020年に当社へ入社しました。

「多くの人は、サプライチェーンの仕事を想像しにくく、難しそうなものと感じるかもしれません。しかし、私は毎日ワクワクしながら目を覚ましています。サプライチェーンがもたらす挑戦や学び、製品を作って届けるために仲間と高め合うことは魅力的なことです。私や私たちのチームは、エキサイティングな環境で活動していると思います」(フェレット、以下同)

当社では、お客さまに選ばれ続けるために「100%の品質とサービスを最小コストで提供」することを目標としています。さらにグローバルのコカ·コーラシステムからも手本として注目されており、より一層高い水準が求められているのです。SCM本部は製造工程や物流などを通し、絶えずその能力を高めようとしています。

製造拠点は全国に17ヶ所あり、2021年に埼玉、2022年に明石(兵庫県)と、最新の自動化技術を取り入れた「メガDC」(在庫型物流センター)が稼働し、2023年4月には海老名工場にて、需要が高まる小型PETボトル製品の製造能力を拡大する新ラインが稼働しました。ほかにも最新のデジタル技術の活用に積極的な投資を行っています。

「メガDCは、完全に自動化された大規模な保管・配送センターで、ピッキングの精度を向上させるだけでなく、物流業務の効率化にも役立っています。オペレーションについては、最前線の社員も参加するプログラムを展開し、過去5年間で約25万件の改善が実施されました。これは私たちの誇りです」

また、先端のデジタル技術の活用によって、需要と製造数、在庫数などのデータを組み合わせる共通のフレームワークを確立しました。データの活用で、輸送距離の短縮やネットワークの最適化など、最低のコストでより生産性の高いサプライチェーンの実現を目指しています。

需要予測精度の向上や迅速な意思決定をサポートするために、S&OI (Sales and Operations Integration)という取り組みも展開しています。サプライチェーンや営業など、複数の役割を持つ部署がコラボレーションし、安定供給とコスト削減も促進できるようになりました。フェレットは「特に、2022年の6月下旬から7月にかけての突発的な猛暑の間に、その効果を目の当たりにした」と振り返りました。今後はAIによって多くのサプライチェーン活動を自動化する需要予測ツールを幅広く展開していく計画もあります。

■ 物流の2024年問題や廃棄問題など、社会課題の解決にも貢献

社会環境の変化への対応もサプライチェーンにとっては重要な課題で、そのひとつが「物流の2024年問題」です。働き方改革関連法の「時間外労働の上限規制」の猶予が、2024年3月末で撤廃されることによって、業界全体としてトラックドライバーの労働への影響が懸念されます。これに加えて温室効果ガス排出量を削減するため、効率のよい物流が求められているのです。

「戦略のカギとなるのは、製造の柔軟性を高めることです。私たちは輸送1件あたりの距離や時間を測定して管理しています。どうすればこの時間を短縮できるかを常に考えているのです。2022年は、対前年比で輸送距離を25%削減しました。2023年は輸送距離をさらに削減しようとしています。もうひとつ、製品の地産地消率にも注目していて、こちらも順調に目標を達成してきています」

また当社では、飲料メーカーやコンビニチェーンなど5社共同で挑む、AIによる外装段ボール破損レベル判定の実証にも参画しています。飲料などの商品を梱包する外装段ボールが破損していると、中身の状態に関わらず納入できない場合があり、それによる返品や廃棄が課題となっています。外装段ボールをスマートフォンやタブレットなどで撮影して、AIがその良し悪しを判断するという取り組みです。

「このプロジェクトは、業界における食品廃棄をいかに減らすかということに端を発しています。これまで、人によって許容レベルが違っていましたが、AIによって標準的な尺度で判別できるようになります。また、返品にかかる輸送コストも削減できるので、複数のメリットがあると言えますね」

■ 人財育成によって洗練された、エキサイティングな職場

新たな設備・ツールを確実に機能させるには、それを扱う人財の育成も重要となります。当社SCM本部では、改善文化を醸成し、業務効率化と技能開発のふたつの目的を持ったプロジェクト「OE(Operational Excellence)カラーベルト制度」を導入しており、社員の階級別に「ブラックベルト」「グリーンベルト」「オレンジベルト」「イエローベルト」という4層によって改善活動が行われています。

「たとえば、エネルギー削減を目的としたプロジェクトを製造部門のシニアマネジャーのひとりが『ブラックベルト』として主導しています。それが各工場のトップ層での『グリーンベルト』として展開され、工場内の製造ラインなどのレベルで『オレンジベルト』に細分化されていきます。本部から各工場のトップ層へ、工場のトップ層から製造ラインなどの現場最前線のメンバーへ。さらに、このプロジェクトはレイヤー毎に学びを深めるだけでなく、各工場同士が学び合う取り組みでもあります。プロジェクトの構造を利用して、SCM本部全体の課題解決を加速させていきたいです」

フェレットが当社に入社してからの約3年間で、製造や物流などのサプライチェーン領域で多くの改革が進んでいます。フェレットは製造業出身で、営業センターやハブセンター、配送センターの作業を効率化したある社員の取り組みを挙げ、「テクノロジーを使った仕事に興味がある人は、たとえば有名な自動車メーカーなどに憧れを抱くかもしれません。しかし、私たちのデジタル活用はとても洗練されています。私たちは、このような当社SCMの魅力をもっと伝えていく必要があるでしょう」と語りました。

最高SCM責任者就任時にフェレットは、SCM本部が発行する社内新聞に寄せた挨拶のなかで「ライオンとガゼル」というアフリカの詩を届けてくれました。ガゼルはライオンより速く走らなければ生きていけないし、ライオンもガゼルより速く走れなくなれば餓死してしまう。これは、全ての人にチャレンジを促すメッセージです。

フェレット自身の当社でのチャレンジは、サプライチェーンのさらなる最適化です。そのための変革を続けるため、メンバーの意欲を高めることが課題のひとつだといいます。フェレットは、「変化を受け入れ、ビジネスチャンスを探す人は、当社に価値をもたらします。『変化は脅威』というマインドセットを克服し、メンバーには変化の担い手であることを理解してもらうことが重要です」と話しました。

2020年に当社に入社したフェレットは、世界中がパンデミックで混乱するなかでも社員とともにサプライチェーンの改善に努めてきました。苦難を乗り越えてきたメンバーたちに対し、最後に次のようなメッセージを残しました。

「私たちは、パンデミック以前よりも強靭な組織になりました。特にSCM本部の変革は本当に勢いがあります。これからの私たちの課題は、この勢いを加速させ、このボジティブな労働環境をさらに上のレベルに引き上げることです。特にリーダーには熱意や未来への希望を持つ姿勢が欠かせません。リーダーの情熱がメンバーを引きつけることができれば、SCM本部はより良いパフォーマンスを出し続けられることでしょう」

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